こんにちは。FU設計工房の高田です。
自邸を新築して、もうすぐ3年半が経とうとしています。>>
TOYOKAWAの家 https://fu-design.jp/works/new_house/p932/
私の家は、父が営んでいたお店の跡地に建てました。そのため、「自分が土地探しをすることは一生ないだろう」と思っていました。ところが人生は不思議なもので、思いがけないご縁があり、私自身もお客様と同じように土地を探す機会がありました。実際に土地探しを経験してみると、設計者としてお客様にお伝えしたいことが改めて見えてきました。
今回は、その体験をもとに、これから土地探しをされる方へアドバイスをお伝えしたいと思います。
土地探しは、設計者と一緒に進めるのがおすすめです
土地探しを始めるときは、ある程度家づくりをお願いしたい会社を決めてから動くことをおすすめします。
理由は、土地は「建てる人」の視点で見ると、評価が大きく変わるからです。
一般の方が気になるのは、価格や広さ、立地かもしれません。
一方で設計者は、
「この土地なら光を取り込めそう。」
「この形なら中庭をつくると面白い。」
「少し工夫すれば、暮らしやすい家ができそう。」
そんな視点で土地を見ています。
一見すると難しそうな土地でも、設計次第で魅力的な住まいになることは少なくありません。だからこそ、土地探しは設計者と一緒に進めることをおすすめしています。
ハザードマップだけでは分からないことがあります
土地探しでは、ハザードマップの確認も欠かせません。
候補地がある程度絞られた段階で、浸水や土砂災害などのリスクを確認しておくと安心です。私自身も土地探しの際にはハザードマップを確認しました。しかし、それ以上に参考になったのが、地元の不動産会社の方から聞いたお話でした。
昨年の大雨のとき、この地域は実際にどうだったのか?道路は冠水したのか?周辺の住宅に被害はあったのか?こうした情報は、地図だけでは分からない「地域で暮らす人たちの経験」です。だからこそ、地元の工務店や不動産会社にも相談しながら土地を選ぶことをおすすめします。
「安い土地」には理由があります
土地を探していると、「価格が安い」という理由だけで魅力的に感じることがあります。
例えば、土地と建物を合わせて3,000万円という分譲住宅があれば、とても魅力的に映るかもしれません。
でも、もしその土地が、過去に床上浸水した住宅を解体して建て替えられた場所だったとしたらどうでしょうか。
もちろん、すべての安い土地に問題があるわけではありません。ただ、「なぜこの価格なのか」という理由は、必ず確認してほしいと思います。価格には、その土地ならではの背景があることが多いからです。
条件の悪い土地にも可能性があります
一方で、変形地や四方を建物に囲まれた土地などは、比較的価格を抑えられることがあります。こうした土地こそ、設計者の腕の見せどころです。土地だけを見ると不利に感じても、建物の配置や窓の取り方、光の取り込み方を工夫することで、快適な住まいになることはたくさんあります。FU設計工房でも、そのような土地で家づくりをお手伝いする機会は少なくありません。
なお、工務店によっては、契約前の土地相談には対応していない場合もあります。土地探しから相談したい場合は、事前にどこまでサポートしてもらえるのかを確認しておくと安心です。
土地選びは、暮らし選び
土地は、一度購入すると簡単に変えることはできません。だからこそ慎重になるのは当然です。一方で、迷いすぎると良い土地との出会いを逃してしまうこともあります。
大切なのは、一人で悩まないこと。設計者や地域をよく知る人たちの力を借りながら、その土地でどんな暮らしができるのかを想像してみてください。きっと、ご家族にとってぴったりの場所に出会えるはずです。
皆さんの土地探しが、良いご縁につながることを願っています。