客間は本当に必要? めったに泊まらない来客に備える間取りの工夫
「来客用の部屋が欲しい」というご要望は、間取りの打ち合わせでもよく話題になります。最近は物価上昇の影響で建築コストも高騰しているため、「客間はつくらず、泊まるときは近くのホテルを利用してもらおう」と考えるご家庭も増えてきました。
とはいえ、普段は来客が少ないご家庭でも、お子さんが独立した後、帰省した際にはゆっくり過ごせる場所を用意しておきたい、と考える方は多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、子ども部屋に「使い方を変えられる工夫」を取り入れておくことです。
例えば、間仕切りの役割も兼ねる収納家具を固定せず、必要に応じて移動できるようにしておく方法があります。子ども部屋を最初からつくり込み過ぎると、将来の用途が限られてしまいます。「ひとつの部屋で複数の役割を兼ねる」という考え方で計画しておくと、暮らしの変化にも柔軟に対応しやすくなります。

先日、家族で妻の実家へ帰省してきました。妻の姉家族と私たち家族が集まり、6畳の子ども部屋を2部屋使って寝泊まりさせてもらいました。幸い、その2部屋は引き戸で仕切られていたため、戸を開け放てば12畳の広々とした空間になります。家族同士ということもあり、みんなでゆったりとくつろぎながら過ごすことができました。この経験からも、将来の使い方を考えた、柔軟に使える部屋づくりはおすすめしたいと感じています。
ちなみに、我が家には1階に来客用として使える畳スペースがあります。息子の友だちが泊まりに来たときは、そこを利用してもらっています。また、私たち自身も将来年齢を重ねたら、そのスペースを生活の中心として使うことを考えています。
新築の段階では少し先の話に思えるかもしれませんが、将来1階だけで生活できるような間取りは、来客への対応だけでなく、ご自身の暮らしにも役立ちます。そんな少し先の暮らしまで想像しながら間取りを考えておくことが、長く快適に住み続けられる家づくりにつながるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。