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造作家具の設計レシピ

造作家具の設計レシピ

家づくりのためにネットやSNSで情報収集して「こんな感じにしたいです」とお客様から見せて頂く画像には共通点があります。材料に自然素材を使っているのはもちろんですが、もう一つは空間の統一感。明るくて、シンプルでスッキリしている印象を感じるものが多いです。

 

そこで、今回は造作家具に注目したお話しです。家具は暮らしに密着する大切な道具です。そしてFU設計工房が手がける家の空間設計において重要な存在でもあります。

 

【FU設計工房の造作家具のルール】

  • 基本的に、材料は床材の色に合わせて選定し、予算を踏まえて提案します。家具に使用する材料は、反りにくく安定して使えるものを選びます。具体的には、床がオーク材ならオークかタモ材を組み合わる、という感じです。
  • デザインは、無駄な装飾はしないようにしています。取手は金物の使用をなるべく避け、目立たないようにデザインします。これは建物のデザインと同じスタンスです。“すっきりとかっこよくお値打ちに”が、FU設計工房の家づくり全てに通じる共通ポイントです♪

【造作家具のいいところは?】

浮かせられることです!これが造作家具の最大のメリットではないでしょうか?脚がないことから掃除が楽になりますし、見た目がシンプルになります。もう一つは、空間ピッタリに造れることです。壁から壁まで、といった造り方をすれば、さらに空間をスッキリさせることができます。

【造作家具は高いの?】

みなさんが共通で持たれるイメージで、よく聞かれる質問です。確かに、引出や扉など、製作して取付けると高くなってしまいます。解決方法としてFU設計工房では、全て家具屋さんに作ってもらうのではなく、大工さんが造る「家具工事」にすることで予算を落とすようにしています。

【大工さんが造る家具工事とは?】

具体的な例でご説明します。例えば、キッチンのカップボードだったら、大工さんがフレームを造り、中の引出を家具屋さんに依頼します。また、スタディーコーナーのカウンターは、すべて大工さんが造り、その中に既製品の小物収納ケースをはめ込む。という組み合わせです。

いかがでしたでしょうか?今回お話ししたルールや特徴を踏まえて、みなさんの家づくりに取り入れてみてくださいね。