中古住宅リノベを手掛けて感じていること
前回は、私がどうして中古住宅を購入しリノベーションする計画を始めたかをお話しさせていただきました。(https://fu-design.jp/blog/リノベーション/p1089/)今後、一部の人にしか手が出せなくなるとまで言われる注文住宅にこだわり過ぎず、既存の中古住宅を長く暮らせる家へと再生させることをお客様へご紹介していくことも、設計士としてやりがいがある仕事と感じています。
元々ものづくりが大好きな私が手がけているリノベーション工事について。今回は、購入した中古住宅のことと工事をしながら感じていることをお話ししたいと思います。

中古住宅の購入では、お客様がこの予算ならできるかな?と、イメージしてそれに見合った物件を探しました。
「土地+建物代1200万円+改修費800万=2000万円」or「土地+建物代1200万円+改修費1300万=2500万円」
これが現実的ではないかと、目標を決めました。万が一、この家が地震で住めなくなったとしても、土地を売れば新たに住まいを確保できるということも想定してのことです。
この条件に駐車場と庭を付け加えて物件を探したところ、新耐震基準で建築された物件を見つけることができました。内見では、天井の点検口から屋根裏をチェック。雨漏りの有無を確かめました。床下点検口からは、基礎の割れ、土台のシロアリ被害の有無を確かめました。以上の3点に大きな問題がなかったため、購入に至りました。
実際に解体が始まり、構造躯体を耐震面で問題ないか確認しながら、存在感のある梁はそのまま残すことにしました。プレカットが浸透していない時代に建てられたこの家の梁には雰囲気があり、2階の空間で見られるよう表しで仕上げます。今ではつくることが難しいテイストの家づくりになりそうです。

LDKのプラン変更も楽しくて、ワクワクしてしまうところです。狭さを感じたダイニングを広くするため、既存の対面キッチンをやめてL型に変更しました。
既存のものを活用して、このまま住めるか「残す、残さない」を選択しながらやっていく過程は楽しいものです。これからもチャンスがあれば、どんどん手がけていきたいと思っています。