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庇や軒が家にもたらす6つの効果

庇や軒が家にもたらす6つの効果

体調管理への気配りが欠かせなくなった夏。小さなお子さんや私たちも暑さによる熱中症にはくれぐれも注意しなければいけませんね。最近は住まいの温熱環境と人の健康維持には深いかかわりがあると言われるようになり、私は温熱環境の性能向上によってもたらされる快適な住環境と、昔から継承される家づくりの手法が共存する家をつくりたいと考えています。

 

そこで、今回は夏の暑さ対策の観点から家の「庇・軒」についてお話ししたいと思います。

 

みなさんもご存知だと思いますが、暑さ対策は夏の強い日差しを室内に取り込まず外で遮断する「日射遮蔽」がとても重要になります。それは、FU設計工房でも取り入れているパッシブデザインの設計手法「パッシブの5ヶ条」の1つでもあります。

>>FU設計工房が大切にしていること POINT05
https://fu-design.jp/about/#about_feature2

 

FU設計工房の家は、南側には可能な限り庇もしくは軒を設けるように設計しています。では、庇や軒にはどんな効果があるでしょうか?

①夏の日射遮蔽

②冬の日射取得

③雨の降込防止

④洗濯物の干場

⑤外部の縁側空間

⑥内部の床の延長

①②:季節により南中高度が変わる太陽の日差しを夏は遮蔽し冬は室内に取り込む等、温熱エネルギーをコントロールする役割があります。

③④:雨対策は日常生活での家事負担の軽減につながります。雨の心配をせずに洗濯家事ができるような役割があるといいと思いませんか?庇や軒のやさしさを感じますね。

⑤⑥:例えば室内から庭を眺めた時、庇や軒が室内の天井と連続することで空間の広がりを感じますし、縁側のように軒や庇によってできる半屋外空間は居心地がいいものです。

 

大きな軒がある家は、どっしりとして、優雅さを感じさせるようなデザイン面での魅力もあります。見て感じる心地よさも大切な快適性能です!やはり家づくりには「庇と軒」が不可欠と言えるでしょう。