blog

カーテンを開けて暮らす、水のある中庭

カーテンを開けて暮らす、水のある中庭

暮らしをより豊かにするのに最適なものと言えば「庭」ではないでしょうか。たとえどんな庭であっても、ご家族で同じものを見て感じたことを話す楽しみが生まれる暮らしは、この上なく幸せなことだと思います。

 

私の家にも「中庭」があります。ここはかなり考えに考えた空間です。そこで今回は、我が家の中庭についてお話します。みなさんの家づくりの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

我が家の庭づくりは、私がこれまでいいな!と思うことのすべてを出し切りました。当然みなさんと同じく金額面での限りがありましたが、そこで妥協はしたくなかったため、自分で施工することでコストを抑える努力をたくさんしました。

 

まずは、中庭とつながるLDKについて簡単にお話します。こちらも中庭を十二分に楽しめるよういいな!と思うことを詰め込んで考えた空間です。例えば、ピットリビングや小上がりの畳スペース、ダイニング上部の吹抜けやロフトなど、様々なレベルの空間をつくることでいろんな角度から庭を楽しめるようにしています。

リビングと中庭との境界部分には大開口サッシがあり、そこに面して中庭があります。内と外の境界をあまり感じさせない「庭リビング」というイメージで、リビングのカウンターからウッドデッキへと、段差を無くし同じ空間の延長として庭を取り込みました。

 

では、ここからはチャレンジしたことをお話します。

それは「水」を取り入れた庭づくりです。具体的には、今回の工事で井戸を掘り、水を貯めて水盤がつくれるようにしてあります。夏場は子どもたちにとってのプールになりますし、外の温かい風が冷やされてリビングに入ってくる心地よさを体感できるようにしました。また、太陽高度が低くなる冬場は、光の反射で明かりが室内の奥まで入り込むようにしました。

 

他には、家族でバーベキューを楽しんだり、ベンチにもなって昼寝ができたり。フェンス沿いに植えた木に包まれた中庭には広葉樹が並び、夏は木陰を作り、冬は落葉して日差しが優しく届きます。暮らし始めて、雨の日の様子もお気に入りになり、中庭はカーテンなしで生活できる素敵な暮らしのアイテムだと実感するばかりです。

 

みなさんの家づくりや庭づくりに参考になることはありましたでしょうか?こちらの解説は我が家のルームツアーで楽しんでいただけます。ぜひご覧になってくださいね。

======

【ルームツアー】中庭のある家 | 大きな吹き抜け空間と温もりのある暮らし「建築家の自邸」(3分)