使いやすい玄関の設計レシピ②
前回お話した「FU設計工房の家づくりの玄関のルール(考え方)」について、今回は事例をご紹介しながらお話ししたいと思います。
「使いやすい玄関の設計レシピ①」はこちら
https://fu-design.jp/blog/rule/p624/
・基本ルールで設計したINAの家
https://fu-design.jp/works/new_house/p258/
畳2枚分のスペース(収納別)で計画したINAの家の玄関です。ここから直接パントリーにつながっています。間口は1820mm確保できていて、大人二人がゆったり並べるちょうどいいサイズになっています。
・プラスアルファの要素を盛り込んだHIRAOの家
https://fu-design.jp/works/new_house/p303/
こちらも基本サイズである1820mmの間口でつくっています。天井いっぱいまで設けた造作の壁面収納は、一部をくり抜いています。そこはポストから入る郵便物を受ける場所となっています。
・季節の移ろいを感じるBABAの家
https://fu-design.jp/works/new_house/p473/
お客様の「壁一面全て収納にしなくて良い」というご要望から、中間部分を大きめにくり抜いた玄関収納にしました。広さがあるため、小物類を置いたり、季節を感じられるものを飾ったりと自由に使っていただけます。
・手洗いを設けたTOYOKAWAの家
https://fu-design.jp/works/new_house/p472/
玄関からそのまま土足で中庭へ出られるよう計画しました。土間には手洗いスペースを設け、コロナによって大きく変わったこれからの時代に向けた玄関づくりになっています。玄関とリビングの間に建具がないため、空間として広く使えるつながりを感じていただけるのではないでしょうか。
設計者の視点で解説させて頂いたそれぞれの家の玄関ですが、特徴を感じる場所は人それぞれなのかもしれません。でもそれこそが「こんな暮らしをしたい」という気づきのヒントになるような気がします。みなさんの参考にしていただけたら嬉しいです。