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使いやすい玄関の設計レシピ①

使いやすい玄関の設計レシピ①

建物には必ずと言っていいほど玄関があります。玄関は訪れた人が最初に空間を感じる場所です。狭くて暗い玄関ではなく、ゆとりのある明るい玄関の方がいいですよね?そこで、今回はFU設計工房の家づくりの玄関のルール(考え方)についてお話ししたいと思います。

 

参考:リビングの設計レシピのお話はこちら

https://fu-design.jp/blog/commitment/p466/

 

【FU設計工房の玄関づくりの設計ルール】

玄関もヒアリングシートを使ってご要望をお聞きしています。具体的なご要望がない場合、目安のスペースやつくり方は以下の2点を基本ルールにしています。

  • 広さはタタミ2畳分(1坪くらいの大きさ)。
  • 玄関からホールに上がる部分の間口(幅)は1820mm以上(最低でも1365mm以上)。

 

<解説>

この2つの理由は、玄関の横に土間収納がつくれる余裕を持たせ、お出かけの際二人が横に並んで靴の脱ぎ履きができる幅を確保したいためです。アパートの玄関で一人が準備をしているとき、後ろの人が出入りできずつかえてしまう不便さを新居では解消してもらいたいと思っています。

 

【玄関の「広さ」「位置」を決めるポイント】

玄関の「広さ」は、そこで何をするか?を基準にプラスアルファの要望がある場合大きさを変えていきます。

(例)自転車のメンテナンス・ベンチをつけたい・薪ストーブを置きたい など

 

次に「位置」です。基本的には、駐車場からアプローチしやすいところに持ってくるように考えていますが、「条件が悪いところに配置しているかな?」と思われるケースがあるかもしれません。それは私の設計コンセプトである「居心地のいい場所づくり」を実現するため、リビングといった居住スペースを優先して考えた結果。という視点で見ていただければと思います。

もう1点、最近標準として追加しようとしていることがあります。それは、玄関からホールに上がる段差(上框)の下に靴が入るスペースを設けることです。玄関がすっきりして気持ちのいい空間になると思うのでおすすめです!

 

このルールを踏まえて、改めて次回実例を解説してみたいと思います。お楽しみに♪