在宅ワークにも対応できるこれからの書斎、デスクスペースの作り方
これまでは会社勤めの方なら、多くの方が家に仕事を持ち込まないような働き方をしてきました。ところが、今はその考え方が一変!自宅で勉強するお子さんと同じように、大人たちも勤務先が自宅となり、そこで仕事をするようになりました。みなさんはこの変化にどうやって対応していますか?
今回は、注文住宅の家づくりの中で在宅ワーク用のスペースの作り方についてお話したいと思います。
【一緒に遊びたいお子さんを動線の工夫で解決した事例】
豊川の家(https://fu-design.jp/works/new_house/p472/)を参考にご紹介します。こちらのお家にはロフトスペースがあります。用途は収納をメインに計画していますが、使い方をお聞きすると旦那さんが書斎代わりとして過ごしている時もあるということでした。ちなみに、ロフトスペースへ行くためには、収納の右側にある飾棚としても使える階段を利用します。例えばこの階段は、小さなお子さんは登ることはできません。在宅ワークの悩みの一つに、遊んでほしいとせがんでくるお子さんのことをよく耳にします。豊川の家のように、身体能力を踏まえた動線計画がアイデアの一つになるのではないでしょうか?
【「音」の影響を踏まえてスペースを考える】
私が家づくりで大切にしている外からの光と風は、居心地の良い居場所づくりには欠かせません。そうしたコンセプトの家の中で、在宅ワークに適した環境へ大きな影響を与えるのが「音」です。在宅ワークのスペースをどこにするかを検討する時、生活音から逃れて過ごせる場所を探すことは、とても大切なことと考えています。
あくまでも、家はご家族と一緒に暮らす場所で、みんなの気配を感じて過ごせることがいいところです。家で仕事をする時はご家族と隔たりができますが、他はいつも通りみんなと共存、という考え方を持って、切り替えしやすい家づくりの参考になればと思います。