造り付け収納は要らない?子ども部屋の空間と収納アイデア
もうすぐ新学期が始まります。生活が大きく変わる方も多いタイミングですね。お子さんたちは入学、進学に応じて新しいモノが増えていき、おうちでの過ごし方も変わります。
今回は、生活スタイルの変化に合わせた子ども部屋づくりについてお話したいと思います。
子ども部屋については、オーソドックスな考え方ですが、お子さんが小さいうちはワンルームとして大きな空間でのびのび遊んで、年頃になったら簡易的に間仕切る方法を提案しています。間仕切りは固定壁にする必要はなく、ユニットのもので作ってしまうのもいいですよね。本棚なら飾る楽しみもありますし、動かして部屋のレイアウトを変ることもできます。お子さんには、インテリアのイメージを学ぶ機会にしてなることも期待しています。
「子ども部屋は空間を固定壁で区切らない。収納は造り付けにしない。」
これを聞いて「どうして?」と思われるかもしれませんね。その理由は、設計をする時に将来お子さんたちが巣立った後の暮らしをイメージしているからです。例えば、簡易的な間仕切り壁にしておけば子ども部屋をそのまま夫婦それぞれの書斎や趣味の部屋に使い替えることができますし、里帰りの時には間仕切りを取外せば、みんなで寝られる空間にもなります。収納についても固定的にしてしまうと部屋そのものの使い方に制限が出てしまうと考えています。
「子ども部屋の収納量が少ない…」と心配される方もいらっしゃいます。その解決策は「ファミリークローゼット」です。子ども部屋でモノを保管するのではなく、他の場所で管理する生活スタイルになりますね。最近、要望される方が多い収納方法です。
子ども部屋の大きさにはあまりこだわらず、使い方を提案させていただきました。どんなお家でも応用が効くアイデアとして、参考にしていただければと思います。