小さな子どもと暮らす家の収納アイデア
みなさんのご家庭には、暮らしの方のルールはありますか?家族ごとの決まり事を把握して家をつくることは住みやすさにつながりますし、何より私たち設計士にとっていろんな発見になっています。
さて、今回のお話は小さなお子さんと暮らす家の収納アイデアについてです。我が家には「リビングにモノを置かない、持ち込まない」というルールがあります。理由は、リビングがいつもスッキリして、居心地のいい空間にするためです。では、早速我が家の子どもたちの収納の設け方をご紹介させていただきます。
・子どもたちの収納の考え方
子どもは「自分のモノはここに置く」という場所を決めれば、リビングにモノを置いたまま遊びに行こうとはしないはずです。分かりやすく子どもの行動を決めてあげれば、自発的な行動を促すことができますし、大人のストレスも少なくなると考えています。
・置きやすさを第一に考える
いくら置き場所があっても、子どもたちは入れづらいと収納を使ってくれません。棚が狭く、小さければモノを強く押し込みますし、高い位置の収納は使わないでしょう。子どもの収納では、「シンデレラフィット」はやめておくといいと思います。
・学校の道具を置く場所
我が家の場合、玄関からリビングへの動線は直接つながっていますが、もう一つ経路があります。それは、「リビングにモノを置かない、持ち込まない」という生活を維持するためのもので、土間収納とパントリーを通ってリビングに入る動線があります。学校帰りの子どもたちは必ず収納がある動線を利用します。土間収納に子ども用の収納スペースがあるので、そこへモノを置いて身軽にしてリビングへ来るようにしています。
・おもちゃや衣類などの収納
どのご家庭でも頭を悩ますおもちゃの収納。我が家では、それらはリビングと子ども部屋と納戸を使い分けています。衣類は、下着類は脱衣所から近いスペースに収納し、その他の着替えは子ども部屋近くの子ども専用のWICを使います。
・リビング収納の設け方
リビングの子ども用の収納は、畳スペースにあります。そこには各々のボックスがあり、よく使うおもちゃはそこに入れて管理します。しまいきれないものは、各自の部屋に設けた間仕切用の収納壁に保管しています。
私自身、リビングにものがあふれているのは好きではないため、いかにしてきれいにしておくかを動線計画で解決できるように考えたプランになっています。また、リビングの掃除はルンバを使うため、常に床にモノがないように家族みんなが意識して暮らしています。これから家を建てるみなさんには、ぜひご家族の暮らし方のルールに寄り添った家を実現してほしいと思います。