庭づくりの大切さ②
FU設計工房の家づくりで大切にしている庭づくりについて、前回は「庭師さんと協力して四季折々の自然が楽しめる庭のつくり方」をお伝えしました。今回は、さらに庭のある暮らしを楽しめるような方法をお話ししたいと思います。
前回の記事 「庭づくりの大切さ①」 https://fu-design.jp/blog/commitment/p679/
・庭を配置する位置
敷地の中で庭を配置する位置をどこにするかは基本的なことですが、とても大切です。オススメは、西や北よりもやはり南か東です。例えば、常緑樹の場合、夏場は木陰ができ、冬場は落葉することで日差しが入ります。建物との関係で言えば、季節に合わせて日射をコントロールしてくれるということですね。オススメの樹種として今人気のアオダモ、紅葉のきれいなモミジが挙げられます。
・庭の眺めをいつでも楽しむためのアイデア
ここで重要なのが目隠しフェンスの存在です。一般的には、南や東に面したリビングに掃き出し窓を設けて庭の眺めを楽しむ計画をしますね。しかし、実際に住んでみると外からの視線が気になりカーテンを閉めたままになりがちです。眺めを楽しみたい庭があるのにそれでは本末転倒です。それを解決するのが目隠しフェンスです。往来する人の視線を遮る高さでフェンスを設けることで、日中はカーテンを開け放って存分に庭を楽しむ生活をしてほしいと思います。
一戸建ての家づくりならではの楽しみがある庭。どこにいても緑があると住んでいて気持ちがいいですし、空気と共に心もきれいにしてくれるような気がします。でも、残念ながら予算面ではカットされやすいところでもあります。もしリビングを22畳にするか、20畳にして庭をつくるかと悩むなら、私はきっと後者の方が快適に過ごせる家になると思います。そんな想いで、現在自宅を建築していますので、みなさんどうぞご期待ください!