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気持ちいいリビングのための設計レシピ

気持ちいいリビングのための設計レシピ

FU設計工房ではお客様に合わせた間取りを考える一方で、その設計には料理のレシピのような私なりのルール(考え方)があります。私が一番大切にしている場所「リビング」についてのルール(考え方)をお話ししたいと思います。

 

①なによりも、明るいリビングを考えることから。

私の設計の中心はリビングです。家族が集まり、一番長く過ごしてもらいたい場所だから。特に冬場の光を入れることを基準に配置を考えます。そして、リビングから視線の抜けや、借景を楽しめることも大切な要素です。“気持ちがいい“と感じる場所が見つかったら、そこがリビングになります。

 

②地に足がついている感覚を大切に。

リビングを設ける場所は原則1階です。そのわけは、地面に近いと地に足がついている感じがして、気持ちが落ち着くと思うからです。他には、植栽を楽しめるのもいいところです。ある意味で平屋の家は、1階リビングにこだわる方にとっての究極の家と思います。

 

③明るいリビングのためなら、潔く2階へ。

周辺環境によっては原則にしばられることなく、2階リビングにすることも考えます。例えば、三方向に家があって差し込む光を期待できないような土地。その場合は2階にして明るいリビングを実現します!そして、1階と同じように、バルコニーをつなげて地に足がついてる感を演出します。

 

④2階リビングの注意点。

生活の拠点が2階になるため毎回2階まで移動する労力があります。家づくりでは、生活動線がすごく重要です。歳をとると2階へ上がることがおっくうになり、常に転倒の危険に注意しないといけません。余談ですが、私は現在アパートの3階に住んでいます。もちろん、そこにエレベーターはありません。買い物の荷物に加えて、子どもを抱えて運ぶこともありその大変さは身をもって痛感しています(汗)

以上を踏まえて基本的には1階に LDKと水廻りと寝室を、2階に子ども部屋とその他としています。キッチンと水廻りはセットにしているところをポイントとしています。