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条件の悪い土地は建物形状や間取りの工夫でカバーする

条件の悪い土地は建物形状や間取りの工夫でカバーする

家づくりでの第一歩である土地選びは、お客様をみていると本当に決断が難しく、悩みがちだと感じます。もし土地探しの選択肢が増えたら、もっと家づくりが楽しくスムーズになるのではないでしょうか?そこで、今回は設計士として土地と間取りの関係についてお話したいと思います。

 

まず最初に、私はお客様から土地選びでアドバイスを求められた時「土地形状や高低差が問題点であれば建築的な工夫でカバーできます!」とお伝えしています。土地との相性を考えてより良い間取りを設計することが私の役割で、土地のデメリットを個性に転換できるチャンスと考えています。「土地が悪いからいい家ができないとは限らない!」と、いつも自分に言い聞かせています。

 

それに、いい土地はあっという間に売れてしまいますね…。土地との出会いは運命的なもので、決断には直感力と瞬発力が必要とも言えると思っています。

 

では、ここからは条件の悪い土地を解決する間取りの組み合わせを一部ご紹介します。分かりやすく解説が書かれている書籍を参考にしながらお伝えしますね。

 

参考書籍 「間取りの方程式 心地よい住まいを組み立てる技術:飯塚豊(著)/2014.11.19/株式会社エクスナレッジ」

 

STEP 1 敷地 より

「いまいちな敷地は、調理の腕で克服」

・狭い=間仕切りを減らす

・高低差がある=深基礎・スキップフロア

・狭い+日当たりが悪い=2階リビング

 

「設計者の魂に火をつける敷地」

・不整形=その個性をデザインに生かす

・まるで良いところなし→借景先を探る

 

一般的に “いまいち”な敷地は間取りに制限が増えますが、設計する立場としてはむしろやりがいを感じます。土地の特徴や個性を活かせるのは、設計力以外にありません。見方が変われば、いまいちな土地もチャンスと捉えることができることを知っていただき、土地探しを続けていただければと思います。