MINAMINOの家
敷地はもともとご主人の実家が建っていた場所です。新居は母屋を解体し、敷地をお父様たちと分け合って計画することになりました。通行量の少ない北側道路に面しており、目の前には田んぼ、その先の山々へと視線が抜けるため、この素敵な眺望を取り込めるようプランをまとめました。
ここは冬の間、北風が強く吹き抜ける場所ということで、玄関は道路から少し入り込ませて風を凌げるようにしています。
シンプルな形状の外観にはアクセントで格子のルーバーや軒天に木を取り入れ、さらに植栽計画によって周りの自然に溶け込むよう配慮をしています。また、2階はどの部屋からも山の眺めを楽しめるよう、積極的に北側に窓を設けています。
室内へは土間収納付の玄関からお施主様こだわりの格子の引戸を通ってリビングへ。そこには、お子さんの成長記録や家族の思い出を刻めるよう、円柱の大黒柱が目に留まります。
光と風を感じられる空間づくりとして、南側にある空き地は将来的に家が建つ可能性を踏まえ間取りや窓の位置を考えました。例えば、吹き抜けに設けた2階の窓から明かりをとり、1階はフェンスによって隣からの視線を遮っています。この2つの工夫で、将来的に安定した光を確保しながら開放感も味わえます。
ご入居後ご主人からは「子どもの頃、2階の窓から見たあの景色がまた見られて嬉しい」との感想をいただきました。家具や鏡といった備品をご自身たちで選び、家づくりの多くのところを参加してくださった新居で、これからも変わることのない景色と共に暮らせる家となりました。
用途 | 専用住宅 |
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敷地面積 | 118.90㎡ |
建築面積 | 70.80㎡ |
延床面積 | 114.28㎡ |
構造 | 木造 |
設計期間 | 2022年2月~2022年11月 |
工事期間 | 2022年11月~2023年3月 |