NISHIDUKAの家
平屋の家をご希望されたお施主様が購入された敷地は、62坪という比較的ゆとりのある土地でした。新居の計画は、敷地の周辺環境に配慮しながら進めていきました。
敷地の南側は道路に面し、北側と西側に2階建ての建物があるため、周囲からの視線を感じないよう中庭のあるコートハウスをご提案させていただきました。さらに、お施主様からの「防犯性も考えてほしい」とのご要望にも応える平屋の家となりました。
この家の特徴となる中庭は、四方を建物で囲って空だけを切り取った自分達だけのプライベートな空間です。室内からは掃出し窓により内部と外部がフラットにつながることで連続したワンルームのように感じられます。それと同時に、全ての居室が中庭と接しているため、家のどこにいても家族の気配も感じることができます。
北側に配置されたLDKは、大きなダイニングテーブルとアイランドキッチンを中心に、そことつながるリビングはスタディーコーナーが併設されたダウンフロアとなっており、落ち着きのある空間にしました。
外部に接する壁は、防犯性を意識してハイサイドの窓を設けて採光・通風を確保しています。玄関ポーチ部分には木製の目隠壁を設けて、外部からの視線を遮りながら、室内からはさりげなく通りの人影が見えるような配慮をしています。
緩やかな屋根勾配を持つ外観は、必要最低限の材料で施工することで、全体のコストを抑えています。10メートル以上ある南側の間口を活かした駐車スペースは、ゆったりと車3台が停められるスペースを確保しています。
床の塗装、壁の珪藻土塗りやウッドデッキの施工など、お施主様が意欲的に家づくりに参加された思い出と共に、開放感と安心感の両方を感じて暮らせる住まいになりました。
用途 | 専用住宅 |
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敷地面積 | 206.35㎡ |
建築面積 | 106.82㎡ |
延床面積 | 101.86㎡ |
構造 | 木造 |
設計期間 | 2022年1月〜2022年10月 |
工事期間 | 2022年10月〜2023年1月 |