BABAの家
北側に母屋がある同一敷地の中に新築しました。前面の道幅が狭いため向かいの家や北側のご実家とも距離が近いため、それを解消するプランを検討しました。
外観はトーンを抑えたいというお施主様のご要望で、色はブラックとダークグレーのツートンです。外観のアクセントとして玄関上部とその他の軒天はレッドシダーを使用しています。リビングの日当たりを優先して、ガレージと玄関の配置を決定しました。
居室は全て南向きとし、どこにいても陽が入るようになっています。リビングを吹抜けにし、上部に窓を取り付けることで一年を通じて安定した光が入ってくる空間です。同時に空気の動きを考慮し、窓を計画しました。例えば、リビング吹抜の小窓は温まった空気を建物内で循環させる役割を持たせています。
インナーガレージからキッチンへは一直線でつながるよう勝手口を設け、搬入動線に配慮しました。家具はすべてデザインし、建物に合わせてシンプルに仕上げています。
2階のバルコニーの腰壁は、南側の家と近いため視線を遮りながらも、光が入るよう高さのバランスを調整しました。
玄関は気密性を高めるために開き戸にし、土間収納がない代わりに壁面いっぱいに収納棚を設けました。玄関が靴でごちゃごちゃしないよう、上框の下にも靴が入ります。玄関ホールの窓からは外へ視線が流れ、樹木の葉がなびく様子が見られます。
親世帯からのプライバシーを保ちながらも、室内はどこでも明るさを感じられて開放的な空間の実現をしたお家になりました。
用途 | 専用住宅 |
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敷地面積 | 177.15㎡ |
建築面積 | 98.75㎡ |
延床面積 | 149.52㎡ |
構造 | 木造 |
設計期間 | 2020年1月〜2020年7月 |
工事期間 | 2020年7月〜2020年12月 |