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家づくりで情報迷子にならないコツと設計士の役割

家づくりで情報迷子にならないコツと設計士の役割

先日、久々の家族旅行で遠方に住む親戚を訪ねてきました。飛行機の移動もあり、子どもたちにとっては初めての経験。現地ではキレイな海を見ることができ、いい思い出の旅になりました。

 

この旅行計画を振り返ってみると、家づくりでも似ているところがあるような気がします。そこで、今回は家づくりで情報迷子にならないための考え方や設計者である私の役割をお話ししたいと思います。

 

最近ますますSNSで家づくりを勉強しやすくなったことで、情報迷子になっている方が多いと思います。理由は情報の多さです。例えば、全館空調を調べると、家の性能や工法へと広がり、それについてさまざまな人が情報発信していて、結局何がいいのか分からなくなっているのではないでしょうか?もしかしたら、お客様がその中から正しいものを選ぶのは無理なのではないか、と心配になるくらいです。

 

反対に、お客様には何をしてほしいかというと「自分にとってどんな家が相応しいか?お金を出しても手に入れたいモノ、コトは何か?を考えること」です。予算内で満足したいのは性能なのか、構造なのか、デザインなのか。軸を1つに決めると価値観が定まり、スムーズな家づくりが始められるものです。

 

そんな家づくりの中で、設計士である私の役割は道標のようなものだと思っています。お客様から「予算はこれだけで、こんな家がいいです」とお聞きした内容から、あらゆることを調べて検討し、候補をしぼってメリット・デメリットとともに説明します。私は、完成した家での暮らしはもちろん、家づくりそのものも楽しんでいただけるよう伴走したいと考えています。

 

そもそも新しい家でどんな暮らしをしたいのか。これを言葉にして伝えることは本当に難しいと思います。お互いのイメージを共有するのにSNSなどで集めた情報を参考に、お客様とコミュニケーションをしっかりとって理想の家の完成まで導いていきたいものです。