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設計士が、回遊導線が人気の理由を考えました

設計士が、回遊導線が人気の理由を考えました

建築士の資格を目指す方にとって、夏から秋は学科と設計製図の試験が待っていますね。私も12年前に資格を取得し、今はお客様の生活に寄り添った居心地のいい家の設計ができるよう、日々努力させていただいています。

 

さて、今回は家づくりでよくご要望される回遊導線について、その人気の理由を考えてみたいと思います。

 

みなさんもご存知のように、回誘導線の特徴は行き止まりがないところです。1つの目的地に向かって2つルートができる回誘導線は、電車に例えると山手線のように循環する要素が備わっていると言えますね。

 

実際に回誘導線の間取りを歩いてみると、そのスムーズさから、広く感じる感覚が味わえます。そして、人とのすれ違いを避けることができるため、狭く感じないという効果も生まれます。また、山手線のように右まわり、左まわりが選べるため行きたい場所へ最短距離で移動できます。他には、風の通りが良くなる点もメリットです。これは、窓の取り付け方も工夫する事でさらに良くなります。

 

嬉しいことに、来客の時にはお客様に見えないよう移動できる間取りも考えられます。家の広さに関係なく、玄関や水まわり、各居室や家具の配置によっても回遊導線を取り入れられる幅の広さが人気の秘訣かもしれません。

学校や資格試験では学べない、住む人にとって快適な家の設計は本当に奥が深いものです。回誘導線は、家全体の設計の一部でありつつ、住みやすさを感じる鍵を握っています。お客様とのヒアリングを大切に、回誘導線の良さを活かせる家をつくっていきたいと思います。