今回は、お客様からよくある質問についてお答えしたいと思います。

 

Q.「窓が多い家」と「窓が少ない家」、どちらがいいですか？

A.家のデザインや性能と関係が深い「窓」。窓そのものにもさまざまな形があり、間取りとの組み合わせによって快適な空間づくりにとても重要な役割を担うものでもありますね。

 

私の手掛ける家づくりでは、窓が多い家がいいと考えています。

その理由は、その方が気持ちがいい暮らしができるからです。外の景色から味わう心地よさは、一年を通じて感じられますね。

 

そもそも、窓には、光を取り込む採光（さいこう）と通風の役割があります。どちらも暮らしに必要なことですね。それ以外には、毎日の暮らしに居心地の良さを提供してくれる魅力があります。例えば、リビングと庭の間には最大限大きな窓を設けければ、外とつながる一体感が実現します。

しかし、そんな窓にもデメリットがあります。

熱の出入りが激しい部分になりますので、ガラス面が大きければエネルギー損失が大きくなって光熱費の負担が大きくなります。また、設置する数が増えるとコストアップや防犯面の心配も増えます。そうしたデメリットを踏まえ、リビング以外の窓については採光と通風ができる大きさにしたり、必要最低限の数で取り付けたりすることを心がけると良いですね。

 

窓の取り入れ方のポイントで大切なのは、メリハリです。最近では、トイレやお風呂に窓を設置しない家も増えていますので、例えば中庭に庇や軒のある大きな窓を取り付けて、設置しない場所も設けるといったことを計画の中でバランスを取ってみてください。

 

窓にはこころの気持ちよさを感じさせてくれる魅力があります。どんな暮らしがしたいかをイメージしながら家づくりに役立ててほしいと思います。