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よくある質問:将来同居を想定した家づくりはどうすればいい?

よくある質問:将来同居を想定した家づくりはどうすればいい?

今回は、お客様からのよくある質問にお答えしたいと思います。

 

Q.将来同居をするかも?と思っています。新居はどう計画すればいいですか?

A.近年、多くの世帯が核家族となり、家づくりがコンパクトになってきています。その一方で、これからの高齢化社会を生きる私たちにとって、親との関わりがもちやすい家づくりも求められています。

 

将来同居するかもしれない…。というご相談を受けた際に私が考えるのは、「それは10年後なのか、20年後なのか。もしくは、同居しないということもありえるのではないか?」ということです。しかし、お客様の「備えておきたい」というお気持ちを汲んで設計する時にご提案するのは、居室として利用できる空間を1階に設けておくことです。

 

この空間は、親御さんが遊びに来られた時の居場所や同居の時のお部屋として使っていただきます。しかし、そこは施主様ご家族が普段使いできる居室であることが前提です。言い換えると「日常で使えるプラスアルファの空間」という感じです。

 

具体的には、リビングと同じ空間に畳コーナーを設けて、必要に応じて区切れるようにしておけばいいですね。注意点は、隣接するためお互いの音の問題があります。リビングからの音をうるさいと感じることもあるかもしれません。しかし、畳コーナーのメリットは、書斎や家事スペースとしての使い道や、小さなお子さんが過ごす場所といった“万能役”にできる点です。

 

これはあくまでも敷地に余裕があり、プラスアルファの空間がゆとりを持って実現できる条件での設計になります。もしも物理的にそこまでのスペースが取れないという場合は、近隣の宿泊施設を利用することも視野に入れ、来訪中にはゆっくりくつろげるような空間を盛り込んだ設計をご提案したいと考えています。

 

暮らし始めてから何かのタイミングで親御さんと一緒に過ごす時を経て、最後にはその家はご自分達だけのものになります。いろんな用途に転用できるような居住スペースという考えで、同居に備えた家づくりを考えてみてはいかがでしょうか?