よくある質問:日当たりが悪い土地。その影響とどんな間取の工夫がありますか?

今回は、お客様からよくある質問についてお答えしたいと思います。
Q.日当たりが悪い土地。その影響とどんな間取の工夫がありますか?
A.お客様から家づくりのご相談があると、私は必ずその敷地を確認しに行っています。注文住宅の家づくりは、様々な敷地に合わせて設計できます。
今回ご相談の日当たりが悪い土地は、周囲が建物で囲まれていて、じめじめしたイメージの場所かと思います。太陽光を取り入れてカバーできる工夫を考えたいですね。
日当たりの悪い土地が私たちに与える影響として、生活のリズムが整えにくくなる、という声をお聞きします。在宅時間が多い方にとっては、太陽の光が少ないため健康的に暮らせない、とご心配になるかもしれません。しかし、どんな土地でも敷地の上は空いています。敷地の上部や道路に面したところから光を取り入れるよう窓を計画します。状況によっては、安定した光を取り込めていい雰囲気になることも期待できます。
一方で、共働きの方は洗濯物の乾きにくさを気にされます。こちらは、衣類乾燥機を設置したり、コインランドリーを利用したりして機械的に対応する生活の仕方を想定していただいても良いと思います。
次に、暮らしにかかる光熱費についてです。日差しが入りにくい住まいは冬場の光熱費はかさみますが、夏場は抑えられます。冬場は少し羽織ってでランニングコストを抑えつつ、夏の暑さには我慢せずにエアコンを使って、快適さを維持してみてください。
物価高騰となり、なるべく安く土地を購入したいと考えた時、こうした条件の敷地が候補になることがあります。FU設計工房でも周辺環境の影響で、外部からの光は望めなかったため天窓や中庭をつくって広がりを感じられる間取りを提案しました。十分に光が入り健康的に暮らせる雰囲気をご提供できたと思っています。
注文住宅は敷地に合わせてつくるからこそ、様々な条件に対応できます。一緒にアイデアを出しながら家づくりをするのも楽しみの一つになると思います!