生活スタイル合わせた活用しやすいファミリークローゼット

家族のクロークとして使われる「ファミリークローゼット」。新築でご要望が多い収納スペースです。そして、設置場所は各家庭で様々というところがとても興味深く特徴の一つと考えてもいいかもしれません。
今回のお話は、活用しやすいファミリークローゼットのつくり方をまとめてみます。家づくりを計画中の方に参考になれば嬉しいです。
みなさんは、洗濯物を干す場所は①外干し派、②室内干派、③乾燥機派のどれでしょうか?
洗濯家事の一連の流れは、洗う→干す→取込む→畳む→片付けるは共通ですね。よって、収納となるファミリークローゼットは片付ける場所か、次に使う場所に近いところが私のおすすめです。
例えば、外干しの方は一階に洗濯機を設置し、物干場所はリビングの前に設けるのが一般的な間取りになると思います。ただしこの場合、リビングで開放感を味わって過ごしたい方は、常に洗濯物が見えてしまうため配慮したいところ。物干場所は洗濯スペースと切り離しつつも近い場所にすると移動は楽なはずです。また、お風呂に入る時に着替えを取り出す流れを考えると、洗面脱衣に近いところにするのもおすすめです。
しかし、独立したファミリークローゼットが設けられない場合の工夫も考えておかなければいけません。その場合は、ランドリースペースに造作カウンターをつくり、その下に各自の収納ケースを設けてファミリークローゼットとして使います。
生活スタイルは十人十色ですので、ファミリークローゼットは特に個性が出せる家づくりの部分になると思います。住まい手の方がよければそれが正解!一箇所で家族の洗濯物を片付けられると楽、というイメージを共有して家族を巻き込んでやっていけるといいですね!