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平屋の家を考える時に、注意しておきたいポイント①

平屋の家を考える時に、注意しておきたいポイント①

みなさんは平屋の家のいいところはどんなところだと思いますか?平屋は注文住宅に限らず、家を購入しようとする方にも人気ですね。そんな憧れの存在の平屋ですが、建てる場合には注意していただきたいこともあります。

 

そこで、今回は平屋の家を計画する上での注意点や知っておくべきポイントについてお話したいと思います。計画段階から確認しておくことで、住んでから「こうしておけばよかった」ということが減るかもしれません。

 

・建築コストは2階建てより高くなる可能性が高い

一般的に平屋は基礎と屋根の面積が2階建てよりも大きくなるため、施工する面積も増えます。それによってコストアップにつながります。例えば、コートハウス(中庭型)は外周に加えて内側にも中庭に面した外壁ができます。このように壁が増えることによりさらにコストアップするので注意が必要です。

 

・2階建の家に囲まれた環境で建てる平屋。2階からの視線が届きやすくなる

隣家の窓の位置によっては、2階から室内を見られやすくなる可能性があります。開放感を味わいたいリビングの対策としては、庭(中庭も含む)に木を植えることです。日射遮蔽をしながら、居心地の良さとプライバシーを守ることができるので一石二鳥です。樹木は常緑と落葉を使い分けて選ぶと良いでしょう。

・太陽光発電を搭載する場合の注意点

エネルギー自給につながる太陽光発電。平屋の家で搭載する場合、パネルの反射で隣家の方が眩しくなる場合があります。また、隣家の影で発電効率が落ちる可能性もあります。この2点を踏まえて採用の検討や搭載方法を計画してください。

 

・災害時に垂直避難ができない

そもそも平屋は1階建てですので、高い位置に避難をする垂直避難ができない住まいです。その特徴を踏まえて、事前にハザードマップを確認の上、ご家庭で防災対策をしておく必要があります。

 

以上を踏まえて、建築を依頼する方にも現地を見て確認してもらうことが必要です。お客様が現地を確認することはもちろん、設計する人や工事に関わる方にも現地を見ていただくと良いです。専門的な視点でのチェックや地域コミュニティに関する情報を調べてもらえる可能性があります。設計する上でも参考になるため、ぜひ協力をお願いしましょう。

 

次回は、FU設計工房で建築した平屋の家の事例から参考にしたい注意ポイントやメリットをお伝えしたいと思います。