カーテンが無い生活をするための家づくりの工夫
私たちが暮らす日本で見られる四季折々の自然の景色。それは身近などんなものでも、飽きることがないものではないでしょうか。もし自分が建てる家にお庭があったら、一生楽しめることになりますから、家づくりが楽しくなりますね。
そこで今回は、「カーテンが無い生活」ができる家づくりの工夫について、お話したいと思います。
このお話をしようとしたのは、様々なお家を訪問して「せっかくいい景色が見えるのに、カーテンを閉めたまま暮らしているのはもったいないな」と思ったのがきっかけでした。今は窓の性能が上がり、断熱効果が期待できるようになったからこそ、居心地の良さを感じることに繋がる「カーテンが無い生活」ができる住まいを提供したいと思っています。
FU設計工房の家づくりで「カーテンが無い生活」を実現するために、重要なのは敷地調査です。敷地調査では周辺環境の確認を行い、リビングに身を置いたつもりで、一番居心地のいい場所を探します。目の前が開けていて、外部の視線を感じない環境であればフェンスやカーテンは不要ですが、そうした敷地で家を建てられる方はごく稀です。
そのため、周囲に家があったり、人や車の往来がある道路があったりして「カーテンが無い生活」がしにくい時は、目隠し壁をつくるご提案をします。その場合、庭を囲う目隠し壁を木でつくれば、すべてが自然のものとして眺められ、気持ちの良さにもきっと繋がると思います。
外と中の環境を遮る安心感を自然素材でつくりあげることで実現する「カーテンが無い生活」。私が学生時代に留学し、滞在していた家はまさにリビングと庭がセットで、いつもカーテンを開け放って生活していました。そのあたりまえのように過ごしていた時に感じた居心地の良さを、これからの家づくりでも取り入れて設計したいと思っています。