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我が家について ~外観デザイン~

我が家について ~外観デザイン~

思いのままにつくった自邸。暮らし始めてからはつくり手としてその使いやすさを検証する日々を送っています。そこで今回から少しずつ我が家の解説をしていこうと思います。内容は、設計士として計画したことを踏まえて実際にどのようになったのか、その効果などを検証しみたいと思っています。

 

最初は、建築場所とその周辺環境、そして外観デザインについてです。

 

我が家は、長年私の父が寿司屋を営んできた南東の角地で、お店と駐車場だったところに建築しました。南側の道路(姫街道)は交通量が多く、東側の道路も豊川駅に続く道のためある程度車の通りがあります。この周辺状況を踏まえ建物を考える時に配慮したのは、車からの視線を遮りつつ光が入るようにしたことです。南東は開きたい場所ですがプライバシーも守るために1階には木塀を設け、2階の東側にはバルコニーをつくりました。

 

この計画の結果、完成して外から眺めてみるとバルコニーや木塀の壁によって窓が隠されているため、一見閉鎖的に感じられますが、室内は光に溢れた空間となり、街中でも自然に満ちた暮らしが実現できました。

 

次に、建物のボリュームについても触れておきます。家族6人が暮らす家として、圧迫感を与えず街並みが続いているかのように見せるため4つの小さな棟でつくることにしました。また、隣家へ日差しが入るよう一部を平家建てにしています。

 

このことで建物ひとつ一つのボリュームは小さくなり、街に対しての圧迫感を軽減できました。また上から見ると「くびれ」ができたことで内部に光が届き、風通り良さにもつながっています。しかし、建物の形状として表面積が増えるため断熱性は落ちるというマイナス面がありますが、数値では担いきれない見える景色から得られる快適性に一役かっていると思います。

そして、外部の建築設備の配管や付随する設備について。我が家は西側以外の外壁がよく見えるため、換気扇や給気口のフードやエアコンのダクト、雨どいなどを見せない努力を徹底しました。誰もがきれいと感じるような外観に仕上がっているのではないでしょうか。

 

今回は外観について解説してみましたが、いかがでしたでしょうか?記事を最後まで読んだ後は、我が家のルームツアー動画でもう一度確認していただけたらと思います。