FU設計工房の家づくり:天井の高さについて
家の大きさは敷地の広さとの関係で概ね決まってきます。では、家の天井高は、何で決まると思いますか?空は宇宙へと無限に続きますが…(笑)
今回は、何を基準に天井の高さを決めて設計しているのか。FU設計工房の家づくりのこだわりの一つとしてご説明したいと思います。
【FU設計工房の家の天井の高さはいくつ?】
私たちの家づくりでは、1階の天井高を2400mmで計画しています。その理由は、住宅用サッシの製作範囲によるものです。事例で見ていただくと分かりやすいと思いますが、TOYOKAWAの家(https://fu-design.jp/works/new_house/p472/)の1階部分では、床から天井まで窓になっています。これが2400mmでつくり出される空間です。サッシの規格サイズには2200mmもありますが、私の身長(約180cm)だと少し低さを感じてしまいます。そうした個人的に生活で感じる感覚も踏まえていることもお伝えしたいと思います。
あと、2階の天井高は2300mmです。これは、バルコニーを取り付ける場合の制約とサッシの規格寸法を踏まえて決めています。
【デザインがいい住宅をムダの無い価格で提供する】
大量生産でコストを抑え、尚且つ性能がいいメーカーのサッシは雨仕舞いの良さは当然のこととして、快適な住環境をつくる上で今や大きな役割を担っています。サイズのバリエーションが限られるため空間設計の自由度は製作する木製建具に劣るかもしれませんが、コストは確実にコントロールしやすいのです。なんでもつくればできる注文住宅ですが、無用にコストアップする家づくりではなく、規格サイズのサッシで丁寧に空間を設計し、気密性や断熱性を確保しながら、一部にこだわりの木製建具を取り入れるといったコーディネートをお勧めしたいと思います。
空間同士がつながっていると、眺めた時に感じる印象がきっと良くなるのではないかと思って設計しています。サッシの上に壁(垂壁)が無く、天井ラインが通っている。そんなお家をつくっていますので、施工事例で確かめてくださいね。