居場所のあるリビングと子ども部屋について
我が家の子どもたちは小学生の長男を筆頭に今まさにわんぱく盛り!子どもの成長を考えながら将来を見通した住まい設計は、お客様のご相談内容とも重なります。
さて、お客様との打ち合わせでよく話題に上がるのは、子ども部屋の広さについてです。まず私は「お子さんをどのように育てたいですか?」とお聞きしてそれを設計に活かすようにしています。もし、のびのび育てたい!というご要望の時は、ハンモックや鉄棒といったように、子どもがワクワクするような要素を取り入れたりします。子ども部屋は部屋の大きさよりも、考えを大切に提案しています。
そして、家族みんなが長く過ごす場所という点から、どのお家でも広いリビングを設けるよう心掛けています。その時のポイントは「程よい距離を保ちながら過ごせる、居場所があるリビング」ということです。
例えば、我が家のことで言えばちょうど今、長男と次男がたまに喧嘩をしますが、喧嘩の後の気まずい様子を見ていると、二人は一つの空間の中で背を向けながらも気配を感じ取れる程度に離れて、気まずい気持ちがほぐれてくるのを待つように過ごし、いつの間にか仲直りしています。程よい距離を取ってお互いの気配が感じられる居場所がある空間には、仲直りの効能があるように感じるのです。
家族は社会の最小コミュニティと言いますね。子どもたちが家の中でいろんな感情を育みながら社会性を学ぶ場となるのがリビングで、一方子ども部屋はこもれないような適度なきゅうくつさが味わえるように作ることが多いです。居場所がある広いリビングと子ども部屋のバランスで、いろんな個性の集まりである家族が、ひとりひとりのびのび暮らせることを願って家づくりを楽しんでいきましょう!