私が建築を目指すことになったきっかけ③〜留学経験のこと
私の進学した豊田高専は「高校一年生から専門的なことを学べる」というのが強みの学校で、その他の特徴として留学をする学生が多いことが挙げられます。校則や校風としても自由度が高く、大学に近い感覚で通えるのも特徴ではないでしょうか。
今回は高専時代に経験した留学のことを振り返ってみたいと思います。
・アメリカ留学の決心と準備
豊田高専は、多くの学生が留学していましたし、留学を終えた先輩の経験談をすぐに聞ける環境でした。話を聞いているうちに、楽しそうでワクワクする気持ちになり、留学することを決めました。
留学を知ったのは、校内の掲示板でした。もともと張り紙がされていて「留学できるんだ」と分かり、応募して試験を受けました。高校生の私でしたが、留学費用のために長期休みは近所のガソリンスタンドでアルバイト!3年間頑張り、留学費用に充てました。
・ホストファミリーとの出会い
留学の準備が整い、留学先のホストファミリーが決まりました。そのご家族は、まさに私が思い描く理想の家族のあり方を見せてくれました。家族を愛し大切にするという彼らの様子、生き方は今となっては家族を持つ身となった私の人生のお手本となっています。
住まいのあった場所は「Incline Village」というところです。家は、リビングから自然を眺めることができ、建物と自然が調和しており住み心地の良さを感じました。この経験によってより建築に対する興味がわきました。
・1年留学するメリット
留学は1年間で、豊田高専の場合、帰国後復学すると一年留年になります。私は、留年することで同級生が2倍つくれるメリットがあると思っています。その後、卒業までの残りの3年間(3、4、5年生)でさらに建築の勉強を深めて卒業となりました。一年留年したことで2倍になった人脈は、今となっては仕事面でしっかり活きています。
高校時代を振り返るきっかけになった寮生活。毎朝6時に家を出て片道約2時間掛けて通学していた思い出。今思うと本当によく通ったと思います。でも、当時の私はきっとつらいとか大変という感覚はなく、通学時間さえも楽しんでいたかもしれませんね。